信憑性
博士はこの度の発明品を高く掲げ、力強く発表した。
「そして我々はとうとう、絶対にハゲない薬の開発に成功したのであります。」
発表を受けた研究者、記者、その他もろもろの聴衆は、驚きの目に変わった。
中には「よくぞ」と思わず声を漏らすものさえあった。
その視線は一様に、発明そのものよりも、むしろ博士の眩い頭皮にむけられていた。
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