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もしも



「500円で一週間か…」
さえない毎日
「タバコ一箱買って、残るは200円。」
さえない生活
「インスタントラーメンが3つと米が4合…」
いつから自分はこんなにつまらない人間になってしまったんだろう
「ぎり、いける」
そんなことを思いながらも、やはりさえない明日の到来を待つ。

「あぁ、中学出てから10年もたつのか。」
もしあの日に戻れたら
「初恋のあの子は今ごろどうしてんのかなあ…」
もしあの日からやり直すことができたなら
「綺麗になってんだろうな。」
誰もが一度は想像する
「もう結婚とかしたかな。」
そんなもしもの物語。

「あの娘は今、何をしているんだろう」
往々にして「もしも」の奇跡は、このような主人公に訪れる――

「ま、どーせろくな人生送っちゃいないか。うっひゃっひゃ」
往々にして…
「そんなことよりカップ麺カップ麺っと。」
訪れないことも、まま、あるけど。


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