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いえない言葉



このところ私はずっと頭を抱えていた。

果たして彼女は私の言葉を理解してくれるのだろうか。

もし伝わらずにしらけた空気が流れたりしたらどうしようか・・・

毎日昼時になるとこのことで頭が一杯になる。

しかし彼女とは入社してから毎日のように顔を合わせているわけだし

今ではちょっとした顔見知り程度にはなっている。

だからきっとこれはごくごく自然な流れなんだ。

解ってくれる。解ってくれるに違いない。

今日こそ言おう。今日こそちゃんと言おう。

勇気を出して・・・



「あの・・・いつも・・・」



「えっ!!??」



「いえ・・あの・・・いつも・・の・・」



「は、はあ・・・」



「・・・・」



「・・・・」



「カツ丼一つ・・・」



・・・・



また今日もいえなかった。僕はなんていくじなしなんだ・・・

今日こそ言おうとあれほど決心したのに・・・

それにしてもいつになったら胸を張っていえるのだろう・・・





「おばちゃん。いつもの一つ」



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