ちと反珍道中(旅行記)−どこからか飛んできてメニューが表示されていない人はここをクリック

後書き



当サイトのサーバー移行に伴って、「おまけ」として後記を書いている。

この『大宰府でポン』が行われてから、今の時点で(2006年11月5日)既に2年以上もの時が過ぎている。

当時22歳だった僕も、あの頃からほんの少しだけ年をとった。

今回、当サイトのサーバー移行に伴って、本当に久しぶりにこのテキストを読み返してみたのだが、くっだらねえことやってんなーと呆れながらも、非常に大笑いしてしまった。

当時の心境としては、この企画を見ていてくださった方々のためにテキストを書いたつもりでいたのだけれど、どうもそれは間違いのようで、後々になって一番楽しんでいるのはどうやら僕自身のようだ。

akkkyの「外は大雨だ」という虚言、「香椎、おっかしい」、意気投合ゲーム、大雨の中の立ち往生、たこ焼き、etc…。

あったなー、あったなーと、どれも鮮明に思い出される。

本当にあの行脚は楽しかった。

ああいう馬鹿をやれる友人を持てたことは、非常にラッキーだったと思う。



ところで、あの頃僕は大槻ケンヂのエッセイに大いにはまっていた。

今にして読み直してみると、どうやらよほど影響を受けていたようで、ケンヂ節(そんなんあるんかいな)が文章の随所に見られて、非常に恥ずかしい。

今ならもう少し自分の言葉で書けそうなものなんだけど。

まあしかしそれはテキスト系のサイトを管理している全ての者に付きまとう悩みというもの。

当時のテンションに合った文章のほうが相応しいように思えるし、この際書き直すことはせずに、当時の文章のまま移行することにした。



さて、2年後にこうしてわざわざ後記を記しているので、せっかくだから我々の2 years afterを紹介しておきたい。



まずはリーダーとして先頭に立ちつづけたronさんである。

彼はあれから半年もしないうちに、見事公務員試験に合格した。

昨今の公務員受験の倍率はすさまじいものと聞く。

その中で一度もこけずに合格してしまうのだから、素晴らしいとしか言いようがない。

あのパワフルさは勉学にまで及んだのだろう。流石である。

今は地元の大分県で業務に励んでおられる。



彼のパワフルさは年を経るとともに衰えるどころか、むしろ増大の一途を辿っている様子である。

翌年(2005年)には24時間マラソン(例の番組とは一切関係なく、非常に個人的なもの)に挑戦し、それを成し遂げてしまったらしい。

その他、「村山富一の前で『母に捧げるバラード』(「休みたいとか言う奴は死ね」という歌詞がある)を歌いかける」「給料の半分を使って後輩に鍋をおごる」など、相変わらず無茶苦茶なことをしておられる。

今更ではあるが、あまりにもエキセントリックである。

まあとにかくそういう性分の人なのだろう。



次に、常にマイペース振りを発揮しつづけたakkkyである。

彼はronさんが就職を決めた丁度丸一年後に、やはり見事公務員試験に合格した。

しかし公務員といえども、とても特殊な職に就いたようで、かなり忙しい日々を送っているようだ。

今でもマイペース振りは健在で、時々連絡してきては「チキンカツ食い行こう」などと妙なお誘いを受ける。



しかし職に就いてからの彼は、随分と男らしくなったように思える。

テキストにもあったと思うが、当時の彼はというと、非常にナヨナヨとした奴だった。

「ちょ、ちょっと休もうぜ…」という台詞が最も似合うような人物だったのだ。

しかし最近あったakkkyのイメージはそれと随分異なり、非常にシャキっとしておわした。

やはり人間、社会の荒波に揉まれるとカッコよくなれるのだと感心させられる。





ところで、『大宰府でポン』の元々の主旨を覚えているだろうか。

「ronさんとakkkyの公務員試験合格祈願 他」である。



なんと、二人とも見事に合格しているのではないか。

大宰府天満宮へ参った効果覿面であろうか。

だとすれば、祈願成就率100%ということになる。



実はかく言う僕も、翌年の春にしれっと大学院進学を決め、今はそこで「詩評」の勉強をしている。

なんと「 他」の部分まで面倒見てくれるという心の広さ。

なんて親切なんだ大宰府!大好きさ大宰府!



ということで、就職浪人二名と大学四年にして進路未定だった僕とで構成されていた『大宰府でポン』のパーティは、今ではそれぞれ進路を決め、各々の道を行脚している。



ところで僕は、来春から大学院のもう一つ上のコースへ進学することを考えている。

言わずもがなではあるが、その前に受験という大きな難関が待ち受けている。



上のような祈願成就率を考えると、そろそろもう一度、僕は大宰府へ行くべきなのかもしれない。

しかし二人はもう祈願する必要もないし、もしかすると今回は一人で行くことになるのかもしらん。

それはちょっと寂しい気がする。

どなたか僕と一緒に大宰府行ってくれる人、いないだろうか。

極力どんな方でもかまわないが、気さくで話題が豊富でウィットに富んでいて、なおかつ異性から人気があるような方であれば言うことなしである。

ただし一つだけ必須の条件を付けておきたい。



条件:車を持っていること。